公民連携実績の例

【テーマ型課題実績報告】名古屋市消防局と有限会社山本屋及び名古屋文理大学が連携 「火災予防メシ」を開発しました!(有限会社山本屋、名古屋文理大学)

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■経緯

名古屋市では、「【No.42】火災件数、火災による被害を減らすための火災予防広報の連携」において、企業との連携による提案募集を行っています。
企業の持つノウハウやツールを活かしながら、訴求効果の高い火災予防広報を行うことで、名古屋市における火災の発生件数の抑制及び被害の軽減を目指しています。
この取り組みに関心を寄せてくださった有限会社山本屋(URL:https://a-yamamotoya.co.jp/)と打合せを重ねた結果、「火災予防」をテーマとしたコラボメニューを開発することとなりました。
また、名古屋文理大学にもご協力をいただき、産官学連携で開発を行うこととなりました。

 

■具体的な取り組み

(1)令和7年6月 名古屋文理大学健康生活学部フードビジネス学科「食のリサーチと企画立案ゼミ」の学生が合計17のコラボメニューを提案
→ 名古屋市消防局と有限会社山本屋で3案まで絞り込みを行いました。

(2)令和7年8月 絞り込んだ3案のうち、店舗で販売するメニューを決定するためオンライン投票を実施
→ 1,304名の方に投票していただき、最も票を獲得した「湯気と戦え!ファイヤー味噌煮込みうどん」が販売されることとなりました。

(3)令和7年11月 名古屋市内にある有限会社山本屋(大久手山本屋)の3店舗でコラボメニューを秋の火災予防運動実施期間を含めた11月1日から11月30日の1ヶ月間限定販売
→  名古屋文理大学健康生活学部フードビジネス学科「食とデザインゼミ」にSNS用のショート動画の撮影・店舗の卓上に置くPOPのデザインを製作してもらいました。

<販売されたメニュー>
“火”を連想させるトマトベースの味噌煮込みうどんに“消火器の消火剤”をイメージした白いチーズと豆乳をかけることで「消火活動」を再現したエンタテイメント型メニューです。
赤から白に変わる“色”の変化とチーズと豆乳を注ぐことでまろやかな仕上がりになる“味”の変化を楽しみながら、火災が発生した時の“消火”のポイントが学べます。

販売用に作成したチラシや店内に置くメニュー表や卓上のPOPで商品を紹介しながらも、消火器の正しい使い方など火災予防の啓発を行いました。

 

■役割

(1)有限会社山本屋

・メニューの商品化
・来店客への広報
・店舗におけるコラボメニューの販売

(2)名古屋文理大学

・メニューの考案
・コラボメニューの広報用のSNS動画の製作
・店舗に置く卓上POPのデザインの製作

(3)名古屋市

・名古屋市と連携のある大学のご紹介
・オンライン投票の運営
・広報的な支援(報道機関への情報提供・SNS・名古屋市消防局が実施するイベントにおける広報)

 

■企業メリット

・学生が考案したメニューという今までにない新しい視点での商品開発ができた
・テレビや新聞記事で取り上げられることにより、話題性・認知度の向上
・地域貢献企業としてのブランド価値向上及び地域とのつながりの強化

 

■実績

トマト×味噌というこれまでにない新しい組み合わせの味噌煮込みうどんを生み出すことができました。
テレビ放映されたり、新聞記事に掲載されるなどメディアへの露出もあり、話題性を呼びました。
結果、1ヶ月間で約220食が販売され、多くの方に新しい味噌煮込みうどんの魅力と火災予防を啓発することができました。
今後も企業との連携を通じて、市民の皆様に「火災予防」を意識してもらうための取り組みを進めていきます。

担当課 消防局予防部予防課