テーマ型提案制度

【No.6】河川敷地内における防草対策や自然生えした樹木管理の効率化

  • 環境・緑・水

募集期間

2022年08月30日~2026年08月31日

担当課

緑政土木局・河川工務課

本課題のポイント

解決したい課題

河川敷地内における自然生えした樹木や防草対策の効率的な管理手法を構築したい。

想定する解決策

・樹木が生育しにくい護岸構造
・急勾配法面における簡便な伐採手法
・伐採・伐根・除草に代わる手法による、費用対効果の高い対策

提案者側の想定メリット

・提案された技術、工法等の効果検証の場所として試験施工場所の提供
・効果検証に時間を要するものについても対応可能

公民連携に期待する事項

・樹木や草類の生育状況や条件に関する知識や知見
・対処に効果的な手法や技術

本課題の詳細

実現したい未来

 

効率的かつ必要最低限の手入れによる良好な河川環境・景観の保全。

 

 

課題の背景

 

名古屋市内には、国管理の庄内川や愛知県管理の天白川や日光川を始め、多くの川が流れています。それぞれの川や水系において、国や県、市が策定する整備計画などに基づき、周辺環境や安全性向上に向け整備を進めており、そのうち本市では、堀川や山崎川、扇川など14河川(約106km)や水路(約1,512㎞)を維持管理しています。

 

しかし、河川内や河川法面等の河川管理敷地内のうち、コンクリート等の構造物で覆われていない箇所においては、雑草や樹木が生育してしまい、歩行者等の通行に支障をきたし、また、景観や快適性を損ねている状況にあります。

 

また、樹木繁茂は河積阻害を引き起こし、洪水の要因の一つとなっているとも言われています。集中豪雨などが頻発する昨今、浸水に対する危険度は増大し、治水対策上の懸念事項となっています。

 

課題の現状

 

 

除草や樹木の伐採をしようにも、河川法面は急勾配な場所も多く、人力による作業が困難です。また、近接して植樹等がなされている区間では、リフト車等の使用も困難な場合があります。

 

コンクリートの目地等の隙間から生えてくる樹木は、伐根するのが困難な上、既存護岸の損傷へ繋がっています。枯死したものは空洞となり、危険な状態となります。

 

なお、本市においては、周辺環境への影響を考慮し、除草剤等の薬剤の使用を原則禁止としているため、薬剤使用以外による対策を講じなければなりません。

 

樹木の生長に合わせ、定期的に伐採を実施していますが、予算は限られており、必要とする量を管理するには、満足に実施できない状況にあります。また、除草は業務委託により実施していますが、こちらも予算の兼ね合い上、原則年1回しか実施できず、苦情が多数寄せられており、必要に応じて各土木事務所で除草対応を行う等、作業量が増加しており、苦慮しています。

 

河川敷地内における自然生えした樹木や防草対策の効率的な管理手法に資するご提案をお待ちしております。

募集概要

担当課 緑政土木局・河川工務課
担当部署の事業の概要 ・河川、水路等(都市農業課の主管に属するものを除く。)の新設及び改良の工事並びに維持修繕に関すること。
・ポンプ施設からの排水の管理に関すること。
・河川の浄化及び環境整備(河川部所管施設に係る緑道の整備を含む。)に係る事業の実施に関すること。
・水防計画並びに水防施設等の設置及び管理に関すること。
検討経緯・これまでに実施したことがある施策等 【樹木伐採】
 ・人力や機械による地際での伐採
 ・表皮の皮剥ぎによる衰退化
 ・伐採後の断面に傷を付けることによる衰退化
  →短期間で再繁茂するなど、効果はあまりない。
【除草】
 ・砕石舗装や防草シートで覆う。
  →整備コストがかかるため、市域全体での施工が困難。
 ・民地に面している箇所において、場所を限定して除草回数を増やす。
  →維持管理コストは年々縮減傾向にあり、他の事業の予算を削るなどの対応をしており、影響が大きい。
提供企業に求める専門性 ・樹木や草類などの生態に関する知識や知見
・防草効果、樹木生育阻害効果に有効な技術
提案できるリソース等 ・「どりょくん日記」等への掲載
・試験施工箇所の提供
実施予定時期 随時
・実現可能性の高い提案については、本市と面談打ち合わせを行い、実施予定期間等について協議します。
提案の選定方法 特に選定をしません。(提案内容が妥当であれば採用数を絞込みません。)
予算措置の可能性 提案事業の試験施工等の結果により、来年度以降の予算措置の可能性があります。
備考/その他参考情報

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