公民交流フィールド

登録会員情報

企業・団体名 公益社団法人 日本技術士会 中部本部 社会貢献委員会 理科支援小委員会
所在地 愛知県名古屋市中村区名駅五丁目4番14号 花車ビル北館6階
代表者氏名 中部本部幹事 野本健司
取り組みたい市の課題 教育, 防災・安全, 環境・緑・水, 人材育成
課題解決に向けた自社の強み 教育・子育て
強みを活かして取り組んでみたい内容

日本技術士会 中部本部 理科支援小委員会は、理科支援活動を通じて、科学技術立国・日本の未来を担う技術者や研究者を育成することを目指しています。科学技術イベント、防災教室、環境学習講座など、多様な場で、21部門を擁する日本技術士会の強みを活かし、各部門の技術士が協力して新たな理科支援を提案しています。

子どもたちが理系から離れる傾向が深刻化する中、未来の技術者や研究者を増やすことは、重要な社会課題となっています。文部科学省は、初等中等教育段階での科学技術への接触機会や理数教育の充実が不可欠であると認識しています。

理科支援小委員会はこれまで主に小学生を対象に活動を展開してきましたが、その範囲を拡大し、技術者・研究者を目指す中学生も対象に含めることを決定しました。さまざまな専門分野を持つ技術士が小中学校を訪れ、キャリア教育の一環として特別授業を行います。多様性を尊重し、持続可能なキャリアの構築を支援することで、生徒たちは長期的な視野で自分のキャリアを考えることが可能になります。技術者や研究者の道は、知的な挑戦、探求心、社会への貢献など、多くの面で充実感が得られるキャリアであり、生徒たちにとって非常に魅力的で、推奨する価値があると伝えていきます。

中学卒業後の進路選択について、期待と不安を抱える生徒たちと真摯に向き合い、学校の枠を超えた相談にも対応し、彼らの夢を実現する一助となることを目指します。理数が得意な生徒だけでなく、理数が苦手な生徒にも寄り添い、生徒一人ひとりの個性に合わせて、得意分野を伸ばし、将来の可能性を広げる活動に注力します。

他の会員と連携して取り組んでみたい内容

グローバル化の進展、SDGsの目標達成、ICTの急速な発展、自動運転、AIの生成、IoTやロボット技術の進歩など、世界はかつてない速さで変化しています。これらの変化は、求められる人材や働き方にも大きな影響を与えています。労働力不足が深刻化する一方で、多様な働き方を希望する人々の数は増加しています。この背景には、産業構造の急速な変化や、人生100年時代に伴う日本型雇用の変化があります。

20年後には、仕事の約半分が自動化されると予測されています。このような急速に変化する時代において、進路選びはますます困難になっています。そこで問われるのは、これからの理科支援活動やキャリア教育がどのようにあるべきかという問いです。

新型コロナウイルスの影響で、リモートによる進路説明会が増えてきました。しかし、これは生徒たちにとっては一方的な情報提供が主となり、個々の悩みに対する対応が難しくなっています。進学を薦められることが多い中、生徒たちは将来どのような仕事に就きたいのか、そのためにどのような進路を選ぶべきかについて、自分の個性に合わせた指導が求められています。現場で働いている人の生の声を聞くことで、自分の希望する仕事と進路が直結するかどうかを確認することは、生徒たちにとって重要なステップとなります。

実際、文系の進路を選んだ技術者も少なくありません。理数が苦手でも、技術者や研究者としてのキャリアは十分に可能です。このような技術者の生の声は、生徒たちにとって貴重な指針となるでしょう。コロナ禍が収束し、職場体験やインターンシップが再開されたとき、生徒たちはすでに3年生になっているかもしれません。インターネット上の情報は過多で、どの情報を選ぶべきか判断するのは難しいです。しかし、自分の心がワクワクすること、好きなことを選び、その一歩を踏み出すためのサポートを連携して提供することで、生徒たちの未来に貢献していきます。