公民交流フィールド

登録会員情報

企業・団体名 一般社団法人ウエルライフ推進協会
所在地 愛知県長久手市片平1丁目706番地ジュイール長久手B棟
代表者氏名 理事長 吉川吉美
取り組みたい市の課題 子育て, 教育, 健康・福祉
課題解決に向けた自社の強み 教育・子育て
強みを活かして取り組んでみたい内容

1.概要

誰もがつかえるストレス対策としてのストレスリダクション法を、発達障害児(者)、育児負担の大きい母親、疲弊する教職員等、社会課題解決のために活用した事業を展開する。

2.社会課題とその背景

「超ストレス社会」といわれる現代、誰もが日々生活するうえで常に過重な負担が心身に掛かっている状態にある。カナダの生理学者ハンス・セリエによるストレス学説の提起以降、ストレスを解消しようと様々な試みがなされてはいる。しかし、社会変化の加速化、情報量の爆発的増大、価値観の多様化・複雑化などといった抗しがたい基底的な環境要因がある以上、そもそもストレスをなくすことは不可能であり、いかにストレスとうまく付き合っていくかを考えるのが現実的な方策といえる。今後もストレスの増大が避けられない状況の中で、誰もが日常的に活用できるストレス対策が求められている。

3.我々の強み

ストレス対策として、以下の強みを有するストレスリダクション法を活用できることである。

①目に見える効果性

一般社団法人ウエルライフ推進協会代表理事である元愛知学院大学教授吉川吉美は、半世紀以上にわたる心理臨床現場での実践からストレスリダクション法(Stress Reduction Method)を開発し実践してきた。このストレスリダクション法による効果が現れるメカニズムは、次のように説明できる。

「環境から受ける多大な負担により、ひとは緊張状態となり心身の停滞を来す→受けていて心地良く感じられるストレスリダクション法によりこころとからだへ同時に働き掛ける→心身をリラックスさせ改善へと導く」

そしてこのストレスリダクション法の核心は、施術者による手技と受容的な関わりにある。手技と受容的な関わりにより、被施術者が主体的、能動的に心身をリラックスさせられるよう働き掛けて改善に導くのである。ストレスリダクションの施術の様子は、一見マッサージや整体等と相違ないようである。しかし、施術者が一方的に働き掛け、被施術者が受動的、他動的に受けるというマッサージや整体等とは本質的に異なるものである(ストレスリダクション法の施術の様子は以下の動画をご参照下さい)。

https://youtu.be/00xx-U42h5Q  https://youtu.be/25hm5_7BGYE

②実績の積み重ね

吉川は、学校現場、医療機関、企業・団体等などで臨床心理の現場で活動してきている。ストレスリダクション法の施術により、うつ、パニック障害をはじめとする心理不調、疼痛、動作不全をはじめとするストレス性の身体症状に対し目覚ましい改善実績を重ねている。

③幅広い活用範囲

代表理事の吉川はまた、企業における社員のストレス対策や中越沖地震、東日本大震災での被災地支援に携わった経験などから、ストレスリダクション法が臨床心理の現場のみならず、社会活動においてもひとびとが健康で明るく、仲良く、安心して生活していくための有効な資源になり得ると確信するに至り、一般社団法人ウエルライフ推進協会を設立した。吉川の指導の下、ウエルライフ推進協会の各会員も、学校現場、医療機関、児童施設、企業・団体等産業現場といった社会の広範囲でストレスリダクション法を活用し、目に見える効果を上げている。

④誰もがつかえる容易さ

ストレスリダクション法の手技は十数種の技法で様々な症状や問題に対応できるよう洗練されており、かつまたまったくの未経験者でも1〜3時間の実技研修を受けることにより相応の効果が出せるものでもある。

⑤応用・展開の可能性

さらに特筆すべきは、この実技研修において参加者は原則的に二人一組で実技練習をおこなう形を取るが、実技の習得と共に各参加者がその場でリラックス効果を味わえることである。言い換えると、参加者自身のための“リラックスの場”ないしは“癒しの会”にもなり得るのである。つまり、ストレスリダクション法を“結節点”に、「リラックス体験のワークショップ」などとして、過緊張状態に悩む方々の互助グループ活動としても運営できる。参加者により実技が習得された結果、事後家庭でパートナーへ実技を教え互いに施術し合ったり、子供へ施術したりするなど家族で日常的に活用されるといった、さらなる展開も期待されるところである。

4.名古屋市と公民連携する意義・目的

従来は、ウエルライフ推進協会の代表理事の吉川ならびに各会員が活動する現場に限られた”点での実践”に留まっており、社会課題の解決のためには、名古屋全体を活動の舞台とした”面的展開”を進めたい。

他の会員と連携して取り組んでみたい内容

ウエルライフ推進協会は、ストレスリダクション法を社会の共有資源として、必要とする誰もが活用できるよう「実技習得のための継続研修会(ないしはワークショップ)の開催」「実践のためのスーパービジョンの開催」「先進・成功事例共有のための発表会の開催」をパッケージとして提供できる体制を備えている。特に核となる継続研修会(ワークショップ)については、学校現場、企業・団体などで開催実績とノウハウがある。参加の方々からは「からだが楽になった」「ホッと落ち着けた」「気持ちが明るくなった」など、その場でリラックス効果を実感できたり、会そのものが“癒しの場”になっていたりしたことがうかがえる感想をいただいている。

まずは特定の対象、例えば発達障害児、育児負担が多大な母親、業務過多に疲弊する教員への支援実践を展開し、地域展開の成功モデルを確立の上、名古屋から日本各地域へ、さらには世界へと普及を目指したい。